フットボールカルチャー > プレーヤー特集 > オーウェン・ハーグリーヴス パート1
今季は左サイドバックにも挑戦 05−06シーズンはブンデスリーガとUEFAチャンピオンズリーグの2冠を狙うバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)。彼らが7月下旬に来日し、FC東京とジュビロ磐田を相手に2試合のフレンドリーマッチを行った。
16才の時にドイツ屈指のビッグクラブにスカウトされ、一気にトッププレーヤーに駆け上がったオーウェン・ハーグリーヴス(Owen Hargreaves)も、もちろんピッチに立ち、持ち前のパスセンスと視野の広さ、運動量を見せつけた。今シーズンは就任2年目となるマガト監督(Felix Magath)のもと、これまでの左ミッド・フィールダーや*ボランチだけでなく、左サイドバックという新たなポジションにも挑戦している若き才能に今回、改めて迫った。
'バイエルンのアイドル'として地元でも人気の高いハーグリーヴスは、カナダで生まれ育った。イングランド出身の父親とウェールズ出身の母親がカルガリーに移住し、製鉄会社で働いていたからだ。ボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)のユースから誘われるほどのストライカーだった父の血を引いた彼は、類まれなセンスを早いうちに見出されバイエルンへ移籍。25才になった現在はドイツ永住権も保有している。
しかしながら、ハーグリーヴスは一度も住んだことのない父親の祖国イングランド代表の道を選択した。イングランド代表デビューは、ズヴェン・ゴラン・エリクソン監督(Sven Goran Eriksson)就任間もない2001年8月15日のオランダ戦。2002年日韓共催ワールドカップやユーロ2004(ポルトガル)でもプレーし、今も2006年ドイツワールドカップ予選を戦っている。目下、代表ではボランチもしくは左右中盤の控えに甘んじているが、その運動能力とオールラウンドな才能は誰もが認めている。
7月28日のFC東京戦(味の素スタジアム)でもその片鱗をのぞかせた。昨シーズンまでビシェンテ・リザラズ(Bixente Lizarazu)の定位置だった左サイドバックに初めて入ったハーグリーヴスは、当初、対面にいた日本屈指のスピードスター石川直宏の速さに面食らったものの、すぐに落ち着きを取り戻し、多彩なプレーを披露。慣れないポジションにもすぐさま適応し、ルシオ(Lucio)の2点目をアシストする右コーナーキックも精度が高かった。彼はまったく環境の違う異国に遠征中の選手とは思えない‘適応力の高さ’を示した。
試合後のインタビューでハーグリーヴスが語ったことは? 続きはパート2で

フットボール用語解説 ボランチ:攻守の要として試合の組み立て役を担う中盤の選手。ボランチ(volante)はポルトガル語で、ブラジルのフットボール用語が日本で用いられるようになった。
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