音楽留学をしに英国の大学院へ進学予定の田中さんは、既に3校から合格通知を貰っています。留学をされる方は複数校併願をする場合が多いのですが、経験者の方は皆さん田中さん同様最終的にどの学校を選択しようか迷うものです。
田中さんのレポートでは、田中さんの視点でどのように学校を選択するか、また、学校の選択と同時にどのように留学準備をしているかをレポートしてくれます。
今私はすごく悩んでいます。自分がどの大学で勉強するかです。現時点ではありがたいことに3校からオファーをいただいていて、その中から1つだけを選ばなければなりません。出願したコースはどれも魅力的で、どこに行っても後悔することはないと思いますが、カリキュラムや学費、街の雰囲気などを天びんにかけてもうしばらく考えることになりそうです。
今回は、私がなぜ英国に留学しようと決めたか、どうやって出願校を選んだかについて簡単に説明します。
私は大学でピアノを専攻していて、入学当初から修士課程まで進むつもりでした。大学2年の春休みに初めて西洋音楽の生地であるヨーロッパを旅行し、その美しい景観や盛んな音楽活動に魅了されました。(英国にはまだ一度も行ったことがないですが…)それと同時に、実際に英語を使ったことにより、語学にも大変興味を持つようになりました。
3年になり、私が一番尊敬している民族音楽の先生に影響を受け、大学院では民族音楽を専攻しようと思いました。自分の母校には専門の先生がいなかったので、他の大学院を調べましたが、日本ではあまりこの分野が盛んではないと先生に聞き、海外の大学院も視野に入れるようになり、インターネットでアメリカや英国のいろいろな学校のウェブサイトを見るようになったのはこの頃からです。
その一方で、私は学生の頃から今までピアノを子どもや大人に教える仕事をしていて、音楽教育にも興味を持つようになりました。民族音楽 VS 音楽教育!とこれもまた長い間悩んだ結果、いいことを思いつきました。この2つを融合させればいいのではないかと。音楽教育の中に民族音楽をうまく取り入れて、子供たちに世界の文化に興味をもつきっかけを与えようというのが私のもくろみです。このための勉強に適したコースが英国の大学院にあるのを見つけました。ヨーロッパが好きなのもあり、英国留学を決めました。
興味のあるコースをいくつか見つけたとはいえ、まだ見逃しているコースもあると思ったので、もっと詳しく調べることにしました。ブリティッシュ・カウンシルのウェブサイトにあるコース検索機能や大学・カレッジの紹介を使い、1つ1つしらみつぶしにコース内容と学校のホームページも見ながら出願する学校を絞りました。キーワードに music と入れると200以上のコースがずらっと出てきて全部見終わるのに1ヶ月もかかりましたが。
話が長くなってしまいましたが、周りに音楽で大学院留学をする人はいなかったので、かなり手さぐり状態でここまできています。最近はブリティッシュ・カウンシルの英語コースで知り合った友達とあれこれ情報交換をしていますが。これからが楽しみだ!!
先月、英国下院議員(MP)との交流会に参加しました。来日された MP は9名、一般市民代表?約10名とブリティッシュ・カウンシルの先生方が数名で部屋はきちきちでした。
交流会はこちら側から MP に質問する形で行われました。もちろん全部英語だったので、政治に疎い私には何を言っているかわからないことがたくさんありましたが、普段の英語の授業とは全く違う雰囲気でおもしろかったです。話題になったのは日本の商業捕鯨、日本の少子化、ブラウン首相とブレア前首相のちがいなどでした。何人かの MP はブラウン首相になっても特に何も変わらなかったとおっしゃっていました。今回来日された MP は全員日本に関心のある方だそうですが、日本の社会問題に詳しいのにびっくりしました。今のまま少子化が止まらないと○○年に日本人は26人になっているということまで知っていました!!
私も何か質問してみたいと思い、何にしようか考えていました。政治に関することもおもしろいとは思いましたが、もっといいことを思いつきました。なぜ政治家になったか??これに対する答えは労働党と保守党の MP とではちょっと違うものでした。労働党の MP はサッチャー政権に賛同できなかったのでそれを変えたいと思った、保守党の MP は自分は彼女のやり方はいいと思ったが何か別の理由で(肝心なところが聞き取れなかった!)政治家になったとおっしゃっていました。また、今の最優先課題は何だと思うか聞いてみたところ、環境問題だという答えが返ってきました。今何とかしないと、近い将来必ず人間が住めない環境になってしまうということです。
交流会の後、隣の部屋でブリティッシュ・カウンシルの活動内容に関するプレゼンテーションがあったのでそちらにももぐってきました。ただ、MP はハードなスケジュールと時差ボケでほぼ全員本当に眠そうでした…。その後、私は近くにいた MP に写真に写ってくれるよう急いでお願いすると、快く応じてくださいました。さすがに写真にはなれているのか、お二人とも一瞬のうちにすてきな笑顔に変身しました。お会いできてうれしかったですと言うと、英国での勉強をがんばってと励ましの言葉と、なぜか名刺もいただきました。
MP と直接お話をするのはもちろん今回が初めてで、彼らの考え方を垣間見ることができ、とてもいい経験になったと思っています。いろいろな人と交流するのは語学の勉強で大切なことだと実感しました。また機会を見つけて自分の英語を試しつつ、相手の物の考え方を知るのを楽しみにしています。
何か一生懸命取り組むものがあると、時間がいつもより速く過ぎるような気かがします。
つい最近ブリティッシュ・カウンシルの冬学期が始まったと思っていたのがもう残すところあと1回のみです。今学期は、一般英語(来学期からコミュニケーション英語に改名されるそうです)とアカデミック・ライティングのクラスを受講しています。特にライティングのクラスは毎週エッセイの宿題が出るので大変ですが、とても勉強になります(クラスメートの中にはこの宿題が何回分かたまっている人もいるとか)。今回はそのライティングに焦点を当ててみようと思います。
授業はライティングの“きほんのき”から始まりました。日本式と欧米式の書き方の違いから、ブレーンストーミングの練習、エッセイの構成の仕方などを今までやってきましたが、中でも私が一番大事だと思ったのが句読点の正しい使い方です。これまで10年ほど英語を勉強してきましたが、句読点の用法をきちんと習ったことがないということに始めて気がつきました。しかも、実は中学高校で教わったことがアカデミック・ライティングでは正統派ではないということも発覚しました。たとえば、'A+B+C' を正式な書式では 'A, B, and C' とし、'A, B and C' ではないと知ったときはかなり衝撃的でした。句読点を正しく使えるとより洗練されたエッセイが書けそうです。もう1つ気づいたのは、英語を母国語とする人全員が句読点を間違えなく使えるわけではないということです。アカデミックなライティングを習うときには先生を慎重に選んだほうがよさそうです。その点、私は幸運でした。
エッセイの内容について触れてみましょう。といってもまだ構成に重点を置いているので、出される課題はは身近な話題が多いです。いくつか選択肢がある場合はなるべく自分の専攻分野に関連のあるトピックを選びますが。一度、ロシア人作曲家のスクリャービンの一生と音楽史上に残した影響についての短いエッセイを書いたときはさすがに先生も渋い顔をしていました…でも、私にとっては書いていて一番楽しかったです。もともと何かを書くのが好きなので、10月からの英国大学院での勉強が楽しみです。
授業とは関係ありませんが、ライティング関係でもう1つ。先月やっと自分が行く大学を決めてほっとしていたら、pre-sessional English Course や大学が出している奨学金の申し込みをするためにまた personal statement を作成しなければならず、ここ2ケ月常にライティングに追われています。特に奨学金は授業料免除になるものも含まれているので、力を入れています。あとは運に任せるのみ!
今はちょうどブリティッシュ・カウンシルの冬学期の英語コースが終わり、宿題に追われることもなくゆったりと毎日過ごしています。でもこの‘ゆったり’がくせもので、このまま何もしないでいると4月半ばに春学期が始まる頃には英語を忘れているかもしれない、ということは前々から予測していました。そのため、その防止策の一部として3月末の IELTS の試験に申し込んでおきました。今までの経験上、試験やコンクールなどが一番自分のモチベーションを維持するのに有効なようです。
最初に IELTS を受けたのは去年の12月、ちょうど IELTS 準備コースを受講している最中でしたが、それから約3ヶ月後の今回は特に IELTS 専用? の勉強はしないで試験に臨みました。季節が季節だけに、花粉症の受験生は大変だなあと思いましたが、試験会場内をティッシュボックスを持ちながら忙しそうに巡回する試験監督の方々の姿はかなり滑稽でした。Academic Writing の勉強をすると IELTS のライティングができなくなるというよからぬうわさを耳にしていたので少し心配していたのですが、逆に以前より早く書けるようになったような気がしたというのが率直な感想です。字数が足りていないと減点の対象となるそうなので、ちゃんとクリアしているかどうか2回数えました。一方、私が一番苦手なリスニングですが、こちらはあまり良い出来ではなさそうです。IELTS のリスニングは選択式ではないので、スペルミスをすると得点にならないのが難しいところです。
筆記試験が終わった後、英国留学フェアに直行しました。自分が行く大学は今回来ていなかったのが残念でしたが、翌日のスピーキングテストの練習のため、出願した他の学校のブースに行って担当者の方と話をしてきました。その他に、大学教授によるオープン講義にも参加しました。通訳のノートテーキングの仕方がテーマでした。これは自分の専攻とは直接関係はなかったのですが、実際の講義の雰囲気や効率的なノートテーキングの方法に興味がありました。講義は実際に短いノートテーキングをしたり、周りの人とディスカッションをしたりとこちらが受身になることなく進められたので、充実していました。
最後にスピーキングについてですが、私は一番最後の時間帯だったので、試験が終わって少し試験官と雑談しました。Section 2では、interesting animal (おもしろい動物?)を見た時について話すという変わった問題が出されました。どこで見たか、そこで何が起こったか、その時どう思ったか、という要素も入れるよう指示がありました。Interesting animal って何だ?! と思いながらも、昔行ったオーストラリアの動物園にいたカンガルーが、えさをやろうとしていた小さい男の子をけっ飛ばしたという話をでっちあげました。それを聞いていた試験官が笑っていたので、ユーモア点として0.5点ほど加点してもらえればいいのにと思いながら最後まで何とか無事にやりとりすることができました。試験官も後でこれは変な問題だ、自分がこんなのを出されたら答えられないかもしれないと言っていました。私は動物が好きなので、Section 3のディスカッションの時も案外話しやすく、今回のトピックの運は良かったです。
(*写真は、英国留学デーに参加した際に頂いた資料です。)
4月も下旬に入り、上着がいらないくらい暖かい日が続くようになってきました。英国の気温はどんなものかとインターネットで調べてみると、最高気温が15℃ 以下、最低気温は一桁と東京との温度差が案外大きいことがわかりました。どんな服を持っていこうか考えてしまいます。
私が日本を出発するまであと約3ケ月なので、そろそろビザやその他諸々の準備を始めようと思っています。ビザを申請するのに必要なのが大学からの正式な offer letter なのですが、私は修士課程が始まる前に pre-sessional course をとる予定なので、そちらからの offer letter をもらわなくてはなりません。今月初めに EMS でその英語コースの application form と留学生向けの奨学金を一緒に送ったのに一向に返事が来なかったため、こちらからの書類が届いているか大学のそれぞれの担当オフィスに問い合わせてみたところ、やはり届いていないと言われました。EMS 追跡サービスシステムを使って調べてみると、現地の Depot (郵便物保管所?)に何日間も眠っていることが判明!(‘宛先不完全’だったそうです)奨学金の締め切りが5月1日なのでかなりやきもきしながら、事情を全部 International office の方に伝えて郵便物を大学に再配達するように郵便局に頼むようお願いしました。宛先ははっきり間違いなく書いたはずなのですが、その前に送った書類も届かずについ最近日本に戻ってきました。ブーメランごっこをしているつもりはないのですが・・・。
それはさておき、渡英前にできるだけ専攻である音楽の知識を増やしておこうと、将来指導教官になる先生から reading list を送っていただきました。大学はピアノ専攻でもちろん理論や音楽史は勉強しましたが、ほとんどがクラシックばかりだったので、それ以外の音楽の勉強をしています。今はポピュラー音楽についての厚ぼったい本を買って読んでいます。自分が知らないことだらけなのでおもしろいですが、分野が分野だけに実際に音源を聞かないと内容が理解しにくいというのが悩みの種です。他にも音楽教育、民族音楽、音楽療法、音楽心理学など、日本語の翻訳が出ているものもあるのでなるべくたくさん読んでおこうと思っています。
こうした reading list の本を読むことは、音楽についての知識を身につけるだけでなく、アカデミックなライティングのスタイルやそれに用いる小難しい単語なども知ることができるので、とてもお得です。また専門用語を英語で何と言うか予め知っておくと実際に修士課程に入ったときに余計な混乱をする時間が省けそうです。音楽の場合は外来語がそのままカタカナ語として使われていることも多いのが救いです。クラシックに関して言えば、日本では日本語、英語、ドイツ語、イタリア語のちゃんぽんです。ドレミを例にとると、ハ長調、イ短調(日本語)、C major、A minor (英語)、C Dur、A Moll (ドイツ語)、Do Re Mi…(イタリア語)と実は4ヵ国語を操っていることになります。音大ではこの4種を頻繁に使っていました。ちなみに変り種として Sa Re Gha Ma (サンスクリット語→インド音楽のみに使用)といのもあります。音楽はいろいろ勉強することが尽きず、それが魅力でもあります。
ゴールデンウィークが終わりました。今は少しでも英国での生活を楽にするため節約生活中ではあるものの、気分転換のためつつじで有名という根津神社に行ってきました。写真はその境内にあるつつじ山?を外から撮ったものです。200円玉を持ち合わせていれば中の道を散策することもできましたが、下からの眺めもなかなか捨てたものではありません。
もう1つの気晴らしはスーツケースを買ったことです。ゴールデンウィーク・セールを見逃す手はないと思い、長期滞在用の大きめのものを購入しました。どこかの空港で乗り継ぐ時にそのスーツケースが迷子にならないことを願うばかりです。
もうそろそろ気になってくるのが航空券です。私の出発予定日は7月末日でピークではないものの旅行にはちょうどいい頃のようで、航空券もいい値がついています。本当はビザをとってからの方がいいのかもしれませんが、今のうちにできるだけ安いものを買っておこうと思います。もう1つ気がかりなのがビザです。ちょっと話がそれますが、スペインの語学学校に通うため、航空券を先に買ったもののビザの発行が間に合わず、もう一度航空券を買いなおした人が身近にいました。国は違うものの語学学校生のビザもすぐにはおりないというのはちょっと意外です。話を元に戻すと、今の時点ではビザの申請に必要な書類、pre-sessional English course のオファーレターがまだ来ていないので先に進めません。海を越えてくるからか、書類関係は今まであまりいい思い出がありません。宛先に届かなかったり、問い合わせても回答がなかなか来なかったり…。地面に穴を掘って地球の反対側まで自分で書類を取りに行けたらどれだけいいだろうなんて思ってしまいます。私は大学から unconditional offer をいただいているので、夏の英語コースと一括で学生ビザを申請できると知ったのはいいことでした。英国で延長手続きをするにはかなりお金がかかると聞いたことがあります。
近々、自分が行く学校の説明会がブリティッシュ・カウンシルで行われる予定で、去年の10月の留学フェアでお会いした大学担当者の方とまた話ができるのを楽しみにしています。10月はまだ出願する前だったのでコースの内容や出願条件などを質問しましたが、今度は大学での生活面など、もっとリアルなことを聞こうと思います。今でも大学のウェブサイトを定期的にチェックして、新しい情報が出ていないか確かめています。また学生が運営しているサークルのようなもの(○○ society 等)を見て、これに絶対入りたい!と思ったり。修士の勉強がどれぐらい忙しいのか、実際にやってみないとわかりませんが、時間を見つけてこのような活動に是非参加したいものです。私にとって魅力的なのは音楽系のグループの数が非常に多いことです。参加するためにある程度楽器が弾けた方がいいようですが、基本的にオーディションはありません。さらに注目すべきなのは練習をコンサートホールでできるという点です。普段からホールの優れた音響効果の中で楽器を演奏できるというのはとてもすばらしいことで、自分の演奏もうまくなったように錯覚?するはずです!
今回のトップニュースはやっとpre-sessional の入学許可証が来たことです!
これでやっとビザの申請ができます。ここまでくると、2ヶ月後から始まる英国での学生生活がより現実味を帯びてきました。8週間のpre-sessional 英語コースの期間中は大学が提供する寮に入るつもりで、どの寮に入るかということが書かれた手紙も同封されていて、自分はそこまで1人でたどり着けるのかと少し不安になったりと、今から考えていても仕方のないことに思いをめぐらせる時間も増えてきました。(ちなみに迷子になることは私の専売特許です)
大学院に入ってからの勉強についていけるかという不安はないかというと、今の時点ではあまり感じていません。専攻が大学学部時代と同じなのである程度専門知識があるのと、語学の勉強も約1年間ぼちぼちやってきたのがよかったのかもしれませんが、それ以上に自分がやりたい研究をもうすぐ始められると思うと期待のほうが不安を上回っているというのが本音です。
私にとって強く印象に残っているのは、今受講しているacademicwriting のクラスメイトの1人が大学院での勉強に対してとても不安だと言っていたことです。その人は私見ですがかなり英語ができ、ヨーロッパでインターンも経験しているのでそのような言葉が出るとは予想していませんでした。
話は変わりますが、先月末にブリティッシュ・カウンシルで英国大学の教授によるオープン講義があったので参加してきました。講義は現地でやっているのとほぼ同じスタイルで行われ、今回のテーマは英語の歴史についてでした。私は語学にも歴史にも興味があるので講義の内容を楽しむことができました。英語はどこからきたのか、どのような過程を経て現在の形になったのか、などなど英国の文化の1つとして知っておきたいことが満載で、特に民族が侵入したり撤退したりというところが一番おもしろかったです。
もともと居住していたケルト民族がアングロサクソンを受け入れ、その後北部やアイルランドに追いやられ、ノルマンディーが来たバイキングが来たそのうち引き上げていったなど、思った以上にいろいろな民族が影響を与えながら英語が形成されていったそうです。
同じ島国の日本はというと世界大戦前までは元寇を体験しただけで、大きな侵略の歴史もなく今に至っています。大陸に近いという地理的条件にもかかわらず侵略を受けないというのはとても珍しいケースだと思います。その要因は何かというところで後は歴史の専門家に任せることにしますが、とにかく英国と日本を同じ島国として比べて共通点、相違点を見つけるのはおもしろいことだと思います。車両が両国とも左側通行なのは日本にいながら知っていますが、その他にももっといろいろな側面を現地に行って見つけてみようと考えています。
最後にもう1つ。最近とても大事なことに気がつきました。
それは、私が行く地方の方言にできるだけ慣れておく必要があるということです。というのは修士課程のプロジェクトで地元の子供と接触することになるためです。方言盛りだくさんの映画を見るのが一番だと思い、今それをDVD ショップで探しています。
6月も終わりに近づいてきました。雨や曇りの日が多いですが、かたつむりとアジサイの大ファンである私にとっては好きな季節です。かたつむりは最近めったに見られなくなりましたが…。
この時期になると、もう今年秋から大学院に入る友達の何人かはすでに英国で語学研修を受けています。私の準備も少しずつ進んでいて、数日前やっとビザの申請をしてきました。5月から申請手続きが予約制になったのでオンライン予約をしていきましたが、やはりうわさどおりしばらく待たされることになりました。待っている人は学生や会社員、家族連れもいました。私は1時間弱で順番が回ってきましたが、人によっては3時間も待つことがあるそうです。朝早い時間帯の方が比較的すいていると思います。スムーズにビザが発行されるといいのですが・・・一時没収されたパスポートと預金通帳がかえってくるまで何となく落ち着きません。
最近英語のライティングの新しい勉強法(というのかどうか疑問ですが)を見つけました。私は何か書くことが好きなのでライティングが得意だと思っていましたが、IELTS の試験の結果によると4つのセクションの中で一番芳しくないことになっています。
IELTS の点数が全てではないとは思いますが、とにかく大学院で勉強する際にはできればできるに越したことはないので、今academic writing の授業で出される宿題を中心に書く練習をしています。
新しい勉強法というのは、英語で物語を作るというものです。
これがcreative writing だそうですが、魅力は何と言っても楽しみながらできるというところです。ブリティシュ・カウンシルのコミュニケーション英語の授業で“The Day of the Triffids” という映画のストーリーの一部を読んだ後、その続きを主人公になったつもりになって日記形式で書くという課題が出されました。映画の出だしを説明すると、主人公が病院のベッドに寝ていたとき何か様子が変だと気づき、巨大隕石が地球に降ってきてその閃光をみた人はすべて盲目になり、さらにtriffids という人食い植物が地上に大量繁殖しているので外には出られないということを看護師から聞いた、主人公は幸いその隕石落下を目撃しなかったので視力を失わずにすんだ。
この続きを作るのが課題でした。Academic Writing とは違い構成を気にしなくていいので、思いつくままに書いていきました。
自分で勝手にtriffids は塩に弱いという設定にして、下水道を通って海へ向かうことにしました。もとの話自体がグロテスクので、その雰囲気をどう維持していくかが最大のポイントで、身動きの取れない患者が餓死したのをドアの下から這い出てくるうじ虫で暗示したり、下水道を歩いている時に空腹しのぎにそこにいたねずみやゴキブリを食べたら気分が悪くなったと書いてみたり、エッセイや普通の日記では味わえないような楽しさがあります。先生からすごくおもしろかったから授業中に音読してみんなに聞かせてもいいかと言われたときは純粋にうれしかったです。
毎日英文日記をつけるのもいい考えですがたまに創作活動をして頭に刺激を与えるのは英語を飽きずに勉強するにはいいかもしれません。
6月で1年間通い続けたBritish Council の英語コースが終わりました。授業はもちろん、最終日に行われたEdUK (留学準備コース)のパーティーなども含め、充実した有意義な時間を過ごせたと思います。これから2回に分けてBritish Council での1年をざっと振り返ってみることにします。
まず夏学期(7~9月)は一般英語(今はコミュニケーション英語に改名されました)をとりました。語学学校に来たのはこの時が初めてで、それまで中高や大学で受けてきた受け身主体の授業と違い、生徒が積極的に発言したりディスカッションをしたりと刺激的だったのを覚えています。またコンピューターの使い方が効果的で、例えば生徒同士のグループディスカッションのときにいつもリラックスした雰囲気のジャズを流していたので、何も音がない状態よりも気楽に話を切り出すことができました。もちろん選曲は先生の好みです。私の一番の目標は英国風英語になれることでした。それまでアメリカ英語に慣れていた耳には英国英語は全く違った抑揚の少ない言語に聞こえ、授業中に初めて聞いたBBC のニュースの話題が何かさえ聞き取れない状況からスタートしました。
秋学期(10~12月)はIELTS 対策コースとチュートリアルをとりました。コースが始まった当初はIELTS という試験の名前は辛うじて知っていたぐらいで予備知識はほぼ皆無でした。さすがにIELTS の試験官でもある先生の教え方はとても要領がよく、大量に出る宿題をちゃんとこなしていけば確実に力になると実感しました。クラスメイトもいろいろな人がいてお医者さんや学校の先生、看護師、会社員、学生など普通に話していても楽しいクラスでした。私が個人的に好きだったのは昼からビールを飲んでいるという先生のノリの軽さです。(昼からビールを飲むのは英国の文化だとしきりに主張していました…)試験勉強なのでふつうなら硬い真面目な授業になりそうですが、そのようなことは全然なく、毎回楽しい気分になる不思議な授業でした。チュートリアルは夏学期に一般英語を教わった先生にチューターになってもらい、大学への出願準備や英語の勉強方法について一対一で進めていきました。私はそれまでに大体出願する大学の目星をつけておいたのでその資料をすべて持っていってわからないことを聞いたり、personal statement を書くためのアドバイスをもらったりしました。結局出願するかどうか迷っていた2校も出願料がかからないのと出願数に制限がないのを理由に出すことにしました。
チューターは毎回‘To Do List’ を作り、何を次回までにやってくればいいか明確にわかるようにしてくれました。この方法は効率的なので今でも実行しています。他に大変だったのがいくつかの学校で必須だったSample Writing です。音楽についてのエッセイを入学前に3000~5000字で書くというのは留学生にとっては楽な事ではありません。1つは大学時代に書いたレポートを音楽辞典片手に英訳し、もう1つは新しいものを用意しました。特に1つ目の現代音楽についての7ページのエッセイは添削するチューターにとってやっかいな仕事だったと思います。チューターが音楽好きであったのが救いです。ずっとパソコンとにらめっこする日が続いた後、12月にようやくすべての学校に出願することができました。
前回に引き続き、私がBritish Counci で受講した授業を振り返ってみたいと思います。
前回触れた秋学期のチュートリアルについて少し補足しておきます。大学へ出願し終わったあと、1回分チュートリアルがあまったので英語の勉強法を伝授してもらいました。それはIELTS や大学院で必要なリーディングのスキルです。どうやって大量の文章を短時間で大事なところをおさえながら読むかというのは大いに興味をそそられるところですが、チューターに教わったスキミング・スキャニングの練習法はなかなか効果があります。まず英語の文章に大体の行数をふって、誰かにその文章の中からいくつか単語をランダムに抜き出して別の紙に書いてもらいます。その後、その単語をなるべく早くもとの文章から探し出し何行目にあるか書き出すまでの時間を計ります。これを何度かやっていくと短い時間で単語を見つけられるようになり、英文を読むスピード自体も上がっていくのを実感できると思います。
冬学期(1~3月)と春学期(4月~6月)は両方とも一般英語とアカデミックライティングをとりました。冬の一般英語は偶然にもチュートリアルの時と同じ先生で1人で喜んでいました。クラスのメンバーもがらりと変わり、また新しい気分で授業に臨むことができました。冬、春とも土曜日の午前と午後の授業をとることになったので、しばらくの間土曜日の夕方はもぬけの殻状態になっていました。今考えると、1日約5時間授業が5日間続く英国でのpre-sessional の前置きのためにはよかったと思っています。一般英語では時間割の都合上少し飛び級したためか、ライティングでも使えるような技術や言い回しを習いました。一般英語で習ったものをアカデミックライティングのエッセイですぐ試しに使うようにしました。
中でも、Hedging はよく使います。これは日本語の訳語が分からないので原語のままにしておきますが、婉曲法に近く断定的な言い方を避けてある可能性を示唆するものです。学術的な記事を読んでいると文章がHedging だらけなのを見つけることができます。もともと複雑なことを探求していくのが研究するということなので、100%確実なことの方が少ないのだと思われます。アカデミックライティングについては以前に一度触れたことがあるかもしれませんが、コースを終えてみて、あらためてここで学んだことが今後役立ちそうだと感じました。いくつもエッセイを書いて、それを添削してもらったのは自分にとってかなりプラスでした。相変わらず文法ミスは連発していますが(特に冠詞!!)、introduction の切り出し方と本論への持って行き方は自分なりの型のようなものができてきたような気がします。エッセイは英国の語学学校でも課題に出されるそうなので、どんなコメントをもらえるか楽しみです。
これからいよいよ出発に向けての準備です。買わなければいけないものがたくさんあってまた財布の中がさびしくなりそうです・・・。