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西翼さんの「現地レポート」 Part 2

スコットランドの大学院でインターナショナル・ファイナンスを専攻している西さん。留学生活や勉強の現実を聞かせてくれます。

 


2007年2月10日

英国各地で降雪が観測されている中、当地 Glasgow では早朝霜が降りているものの天気がよい日中は6~10度を推移している模様でイギリスの北部にある厳冬のイメージよりはだいぶ穏やかに感じます。

先日のレポートでお伝えしました、居住していた Flat が崩壊した件ですが、賃貸契約の Cancellation と Compensation を中心に Agent と交渉しました。 Cancellation は、当初の1年間契約の放棄を求め、 Compensation では新たに要する引越費用の支払いを求めました。前述のレポートで記載したように、 Landlord の決定がこちらに伝わるのに時間がかかることもあり、約1ヶ月間この二点を中心に交渉しました。難航したときのために大学の Students' Representative Council (SRC: Student Union に似たものです)に法的なアドバイスをもらいました。結果としては1月まででの賃貸契約の Cancellation 及び補償として Landlord から1か月分の賃貸料の放棄の申し出があり、Flat mate と話し合い了承しました。

この度のトラブルを通じて実感したことは以下の通りです。

  • Contract の絶対性:今回のケースが全部ではなく部分的に Contract の Cancellation 要綱に反映していたので、難航しました。
  • 被害に対する補償をこちらで換算し請求できること。
  • 正式な文書の郵送: SRC によると状況の説明や補償の申し出をする際は E-mail では不十分だそうです。
  • Property に関する考え方: Landlord によって対応が異なるかと思いますが、今回のケースでは、同 Flat に滞在中屋根、壁が修繕されることはありませんでした。
 
 

2007年3月10日

Semester 2 も翌週で最終週に入り、またこちらでも日照時間も延びてきたこともあり、春の訪れを感じることができます。

本日は Glasgow での Football culture についてレポートします。

Scotland では England と同じようにScottish Premier League が開催されていて、 Scotland の各都市に点在する12チームで構成されています。当地 Glasgow では Celtic FC , Rangers が参加していて、熱狂的な Supporter のもと歴史的にも実力的にも凌ぎを削っております。日頃から City centre では両チームの Jersey を着た歩行者を見ることができますし、空港などの公共施設でも必ずといっていいほど Supporter に出くわすことができます。

試合当日は Pub での観戦が盛んなようで、多くの Pub で放映予定が書かれています。

また Glasgow の2チームは強いライバル関係にあるせいか、スポーツバーなどの大衆用の Pub を除き、それぞれの Supporter が鉢合わせにならないよう別々に放映されています。

昨年末、私も Celtic FC の試合を観戦しに、 Celtic Park を訪れました。5万人ほどのサポーターが来場していて、声援や歓声、 Standing ovation など試合の迫力以外に Stadium 全体がまるで劇場のようでした。

 
 

2007年3月24日

Semester 2 も終了し、 Easter holiday に突入しました。本日より Summer Time が適用され、日本との時差も8時間に戻りました。 Revision Week まで約3週間ありますが、試験に備えた準備期間としてあまり休暇になりそうにありません。

本日は Scotland の紙幣についてお伝えします。

当地では English pounds sterling以外に Scottish pounds として3種類あります。不思議なことに中央銀行ではない Royal Bank of ScotlandClydesdale Bank といったRetail bank から発行されているものですが紙幣として効力を持っています。 England での使用について London へ観光に行った際に一部の店舗では断られましたが、列車などの自動券売機では利用できましたので敬遠されがちではありますが特に問題はないようです。また特に Royal Bank of Scotland は England 各地に店舗を構えているため必要であれば English Pound への両替も可能かと思われます。

写真:Scotland の紙幣。England の紙幣も左上にあります

 
 

2007年4月6日

Easter holiday に入っています。気候もだいぶ変わり、日中ではここ Glasgow でも汗ばむくらいの陽気で、20時に日が沈む長い日照期間になっています。

最近は Holiday といっても、その後の約二週間 Revision Week で Semester 1, 2で学んだ Subject を見直し、試験期間に突入するためほとんどの学生が自習期間に当てているように見えます。特に私の Department では1ヶ月間で9科目の試験を課せられているため日程のやりくりに四苦八苦しているのが現状です。

学習する環境ですが、試験対策として数人の学生とグループになって学習したり、 Past exam (解答が公表されてないため)や主要なトッピックについて意見を交換したりするため一日の大半を図書館で過しています。設備として討論のできる Group study room や、ひとりでも Quiet study area というエリアが設けられ、 Lap top が使用できるコンセント付のデスク等が設備としてあるため学習しやすい環境にあります。

図書館は大学の向かい側に位置する11階建ての建物で各フロアに例えば Economics や History など分野別に書籍が並べられており、最上階には University の Collection が保蔵されています。書籍はすべてバーコードで管理されており、 On-line で確認できます。書籍の検索を含め、 Rental の Request ができたり、 Text として使用されている書籍など貸し出される頻度が高いと予想されるものについては冊数も多く、24時間や1週間など Short loan で借りることができます

 
 

2007年4月20日

本日はこちらでの旅行についてご報告します。

スコットランド在住につき所用を含め、ロンドンやイングランドへの旅行を計画することが多々あります。こちらでの移動は主に列車、飛行機、 Coach に分かれますが、列車と飛行機では移動そのものに要する時間には大きな開きがありますが、搭乗手続きや飛行場からの移動等を換算するとほとんど予算的にも時間的にも変わりません。イングランド北部はもちろんですが南部への移動についても変わる景色を楽しめるせいか私の周辺では列車での移動のほうが人気のあるように感じます。

列車は予約をするタイミングによって乗車料金が異なり、また長距離ルートは数社運行していますので、目的地と時間が決まった時点で、Webサイトで比較しながら予約をすると低価格で乗車できます。

そのほかこれまでに利用した旅行に関する便利だったWebサイトをご紹介します。

欧州各国へのフライト(価格の比較)

Easy Jet

Ryan air

Hotel & B&B

 
 

2007年5月22日

本日試験が終了しました。

準備期間を含め試験期間中はスケジュール的に4週間で9科目の試験をこなしたこともあり、完全に忙殺されました。

私の場合、試験は Essay 形式でどの科目も複数の Topic から約3問選択する形で出題されました。試験対策の主体となる Past exam は大学図書館の Web サイトの専用ページから入手できるほか、図書館にも冊子として保管されているため、事前に頻出 Topic や各 Professor によるスタイルを把握したうえで試験にのぞみました。

ほとんどの試験が3時間で3問なので、各設問解答するのに約1時間要するほどの難易度になっています。 Master course ということもあり、基本的には各 Topic について Critically explain することが求められますが、9科目という数には正直大変困憊しました。

試験科目数に関しては Assessment の仕方によるため学部や大学によって開きがあるかと思います。

 
 

2007年6月9日

試験が終了し20日ほど Summer holiday を過しております。

こちらは昼夜10度くらいの気温差がありますがすっかり夏の様相で、なかでも日照時間は夜11時を過ぎても空に明るさがあるくらい長く驚かされます。

このシーズンは週末に各地で催し物が多く行われているようで、旅行で行った北アイルランドの Belfast やこちら Glasgow でも約二週間行われます。これはCity Council が主催するもので美術館が無料になったり Parade が行われたりと Local な規模ですが市民参加型で広告等も含め非常に盛り上がっています。

旅行ででかけた Belfast についても少し触れておきます。

北アイルランドはアイルランド島にありますが、 England, Scotland, Wales とともに英国の一部で、もちろん通貨も言葉も全く変わりません。 Scotland のように ”First Trust Bank” という銀行が紙幣を発行していて Design も異なります。この紙幣は Scotland でもあまりなじみがないようでしたが、利用できました。

都市の印象としてはこれまで訪れた都市と比べてアジア人の比率が少ないように思えましたが、マーケットやモダン建築等もたくさんあったり、また近郊に Londonderry や世界遺産の Giant's Causeway があったりしていてあまりなじみがありませんでしたが Irish な雰囲気も楽しめ満喫できました。

 
 

2007年7月4日

Dissertation に取り組んでいます。幸いにして先日の試験の結果、 Re-sit exam もなく、 Taught course も数回 Supervisor との Meeting を残し、基本的には Individual work に取り組んでおります。

私のほうも Master course の前に10週間の Pre-sessional course を履行していたため、こちらでの生活も1年経ちました。ちょうど1年前の Session にて Lecturer から異文化で生活することは "Adapt"と"Adopt"だといわれたことが強く印象に残っています。違った環境での生活で、どの程度 "Adapt" するのか、もしくは普段とは違うものをどのくらい "Adopt" するかは個人差があると思いますが、反面、日々の生活のなかで友人と自国について話をしたり、何不思議なかった日本での日常生活を客観的に考えたり、日本人としての Identity を感じたりすることもあり、単に英国での生活に自分を慣らすという以外に今までにない貴重な経験をしているという実感があります。

Academic な部分でも、言語の影響も多分にあるかと思いますが、 Lecture や Group work などで Logical に自分の考え方を論述もしくは口述することの重要性を身を持って感じます。また過去20年に遡った Journal article が Fundamental な参考文献として扱われることや、 Case study として直近の事例を参照にすることが多くあり、 Academic な環境が確立していて、かつ、こういった Topic が Business シーンなど Flexible に活用できるのではないかという実感を受けています。

( Glasgow International Airport で起こった車両突入炎上事件に関しまして)

6月30日午後上記事故が起こりました。

当日私は Glasgow 内にある別の Prestwick Airport に深夜の飛行機で旅行先からちょうど帰宅していたため、到着時に Flat mate からの連絡で一報を耳にしました。同 Airport でも深夜にもかかわらず警察が警備をし、駐車場への車両規制がされていました。 City centre に向かう Bus でも運転手より事件についての Announce があり、乗客の数名と話をしましたが、皆一様に驚いた様子で受け止めていましたが、会話の中で UK ではなく" Scotland で起こった"という表現をしていたのが非常に印象的でした。

こういった事件を通じてというのは非常に残念ですが、個人的に彼らの Scotland という強い Nationalism を体感した瞬間でした。

写真: University of Glasgow の紋章

 
 

2007年8月20日 New!

日本の猛暑ニュースをよそにこちらでは昼夜特に秋さながらの冷え込みが続いております。

先日 Scotland で一二を争う国際的なイベント、 Edinburgh のMilitary Tattoo にいってきました(写真)。

こちらでのリクルートにつきまして。

Scotland の Master Course を受講しているため、修了後 Fresh Talent と呼ばれる Full time での労働が許可される Visa に切り替え最大二年間滞在期間を延長できます。

University of Glasgow では主な切替え手続きは International Office で相談すると必要書類を教えてもらえ手続きもしてもらえます。

この Visa のポイントは Scotland での労働という点ですので、 UK 全体では International Graduates Scheme という Engineer 系の学生が対象だった Visa が2007年に改定されて、1年間という期間でコース修了した外国人であれば上記と同様に労働が可能になります。

肝心の就職活動ですが、これは日本と同様にまずは CV (Resume: 職歴経歴書および履歴書)を作成し、 Cover Sheet (日本ではありませんが、履歴書の概略と自己 PR を兼ねた挨拶文です)を添付して、 HR 部門に送付するというスタイルになります。レイアウトは日本のように履歴書の形式があるわけではなく、自分で思ったように作って大丈夫です。

Graduate Programme (いわゆる新卒)での採用は大きな企業では日本と同じく、 Web 上のシステムに自分の略歴や志望理由を設問に応じる形式で答えていく形になりますが、文字数などの規定もあり、わりと時間がかかります。

大体、最初の CV に対する Response が Mail か Mobile のほうに採用担当者からコンタクトがあり、電話でキャッチした場合はそのまま Phone Interview に入る場合も多々あります。特に遠隔地(おそらく London 以外かと思います)では移動や時間調整の手間がある分 Phone Interview で次の Step にいけるか決まってきます。その後は基本的に採用担当者か採用担当部門の社員もしくは Manager との Interview を終えて内定がでます。

体験上、 Interview を通じ、 Industry によると思いますが、 Graduate Programme にしても Working Experience にしても Fresh Talent という名目ながら、外国人労働者ということを踏まえ Specialist の採用を目論んでいるように感じました。

 
 

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