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photo junko kimura
キャサリン・ジェンキンス公式日本語サイト
BBCウェールズ―キャサリン・ジェンキンス(英語ページ)
キャサリン・ジェンキンス来日インタビュー(後編)
キャサリン・ジェンキンス来日インタビュー(前編)

ウェールズ出身、26歳のメッゾ・ソプラノ歌手。2003年に英国王立音楽院(Royal Academy of Music)を卒業後、2004年4月UKデビューアルバム発表。クラシカル・ブリット・アワード2005受賞。CDの売り上げはクラシックチャート1位の記録を更新するだけではなく、ポップチャートでも上位ランクイン、様々な記録を樹立している。デビュー以来、瞬く間にクラシックアーティストとしての地位を確立。4月中旬に、3枚目のアルバム「Living A Dream(夢を生きて)」の日本発売と大阪・東京・名古屋でのコンサート、ジャパン・ツアー2006に併せて来日。1日に20ものインタビューをこなすこともあるという多忙なキャサリンにインタビュー。

アーティストとしてのキャリア
英国王立音楽院で学ぶことはプロの歌手としてのキャリアの可能性を広げる、大きな転機だったという。

「昔からずっと目標にしていたことでしたし、私は自分自身で誓いみたいなものをたてていて、なんとかロンドンのカレッジに入ることができれば、プロの歌手になれるチャンスが生まれる、と考えていました。だから、奨学金を手にしたとき、「よし、これから頑張るぞ」って決心しました。うまく行けば、歌手になれるかもしれない。ロンドンに来られて良かったと思いました。ウェールズの学校の歌手クラスでは、みんな私と同じような夢を持っていましたが、夢がかなったのは私だけだったので、やる気に満ち溢れていました。とても楽しい時期でした。なんといっても、4年間、素晴らしいテクニックやスタミナ、それに専門知識を身につけ、さらに毎日、何時間も練習できるのですから。とても、とても大切な時期だったと思います。とくに今はとても忙しく、仕事ばかりに時間をとられているので、尚更そう思えます」
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photographer junko kimura エリザベス女王とのプライベート昼食会に参加
4月21日に80歳の誕生日を迎えられたエリザベス女王(ブリティッシュ・カウンシルの総裁)。キャサリンは去年9月にエリザベス女王からバッキンガム宮殿での昼食会に招かれたという。各界で功績のあった人物6名が招かれ、キャサリンはエンターテイメントの分野を代表し、エディンバラ公の隣、エリザベス女王の前に着席。

「最初は厳粛な雰囲気でした。でも、女王の飼っていらっしゃるコーギー犬が部屋に入ってくると、私も飼っていたので、犬の話になり、床の上で、犬をじゃらしていました。女王がご出席予定のコンサートが間近に迫っていましたので、音楽の話をし、コンサートをとても楽しみにしています、とお伝えしました。それから、ウェールズのラグビーをはじめ、いろいろなことをお話しました。あのような方々と同じ席に着き、談笑しながらランチをとる、人生でそんなことは絶対にありえない、と思っていたことが実現したのですから、素晴らしい思い出です。自分でもそのようなことがありえるなんて、想像もしていませんでした。会が終わるとすぐに母に「すごいでしょう」と電話したぐらいです。本当にすごい出来事、とても名誉に思っています。エリザベス女王はとても素敵な方で、お会いしてみると、とても自然で、とても楽しい方だとわかりました。面白いジョークをいくつかお話になられたり、そこが皆さんから好かれる所以だと思います」

チャリティイベント参加を通じて学んだこと
キャサリンはチャリティ活動にも熱心に参加している。去年はスマトラ沖大地震・津波救済チャリティコンサート「Tsunami Relief Cardiff」、今世紀最初の世界最大規模チャリティイベント「Live 8」など。

「私たちのようなアーティストはとても恵まれていて、自分たちの立場を活用して意識を喚起したり、募金を集めたりすることができるのだと学びました。また、毎日、好きなことを仕事にしている私はとても幸運なのだと感じましたし、あのような活動ができて本当に良かったと思いました。私は、こういった形で自分のできることで、世の中にお返しをしていくことがとても大切だと思っています。同じような信念を持っている人、同じような目的を持っている人がたくさん集まると、世界は一つになるのだと、Live8で学びました。世界中の全ての人がLive8に賛同してくれたと思っています。これはすごいことですよね。それから、人々が心を1つにして行動を起こすときのパワーについて学んだと思います。
また、G8サミットの前日には、スコットランドに行き、マレーフィールド(ラグビー場)でコンサートを行いました。幅広いジャンルの活動に関わっていくことは、本当に良いことだと思います。クラシックのアーティストには、このような依頼はあまり来ないみたいで、私が参加するとき、周りはロック・ミュージシャンばかりなのですが、これも楽しみですね」

新作「Living A Dream(夢を生きて)」について

初めてアルバム制作に携わる
「今回はオペラから、ホイットニー・ヒューストンやドリー・パートンの'I will always love you'のクラシック版を歌うなど幅広いジャンルで曲を取り入れています。今までのアルバムと違い、私自身が実際制作に携わり、とても楽しかったので、またできたらと思っています」

ウェールズの歌を歌う理由
「美しくて、アルバムの他の曲とも合ったウェールズの曲を歌いたいと思っていました。'David of the White Rock'は、非常に有名な曲というわけではありませんが、とても美しいと思いますし、ウェールズの国民的な楽器であるハープもフィーチャーされています。アルバムの他の曲はオーケストラの演奏になっていますから、彩を添える効果もあると思っています。今後も美しいと思うウェールズの曲を多くの人々に紹介できたらと思っています」

日本人に人気の曲は?
「今のところ、断然'Nessun dorma'(「誰も寝てはならぬ」、プッチーニ歌劇トゥーランドットから)です」
フィギュアスケート荒川静香選手がトリノ五輪フリープログラムで使用し、金メダルをとったことで一躍有名に。

「去年後半にアルバムを作ったので、まさかこの曲が日本で大ブレークするとは思っていませんでした。コンサートの曲目には既に予定していましたが、来日したとき、スタッフから聞き、偶然に良い展開になって良かったです」

今後の活動、将来の方向性は?
今のところ自身のアルバムを作り続けること。来月から秋に英国で発売予定のアルバム作りを開始するという。

「コンサートにも取り組んで、30歳くらいまでには-5年ほどあとですが―ツアーを続けるつもりです。それにフルスケールのオペラにも出たいですね。オペラに出演しながら、年に1枚くらい新しいアルバムを発表してゆきたいと思います。これが、長期的な夢です」

どんどんと活動の幅を広げるキャサリン。インタビューに現れたとき、独特のオーラが感じられた。今回のアルバムのタイトル「夢を生きて」にふさわしい。仕事・人々との出会いを楽しみ、家族を大事にし、しっかりとしたキャリアの目標が夢がある。スターになっても決して奢ることなく自然体で、これからの活躍が益々楽しみである。

(2006年5月) 
協力:ユニバーサル・ミュージック 
インタビュー後編は、英国ウェールズと日本について、ウェールズ大学卒業生の中内祐子さんに取材をお願いしました。

英国王立音楽院ウェブサイト(英語)
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