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「留学後のキャリアを考える」イベントレポート

「留学後のキャリア」をテーマに様々な業界から英国留学経験者をお招きし、東京と大阪の2都市で「キャリア討論会」を開催。東京は前日に突如発生した台風により、当日は強風と雨という生憎の天気。にもかかわらず、会場には大勢の参加者にご参加いただき、キャリア構築に対する関心の高さが感じられました。大阪は翌日、BBCワールドトークショーとともに。こちらは一転、清清しい秋晴れになりました。

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↑10月27日(土)、東京ミッドタウンにて ↑10月28日(日)、ヒルトン大阪にて

グローバルスペシャリスト人材紹介会社ロバート・ウォルターズのマーケティングマネージャー川嶋美香氏に進行役をお願いしました。東京と大阪を併せたサマリーをお伝えします。

英国留学が役に立っているときと思うときはどんなときですか?また今のキャリアにどのように活かされていますか?
英国留学経験で自信が持てるようになった!
英国留学することで転職活動がしやすくなりました。また国際色豊かな環境で学んだことは職場でのコミュニケーションをとる際に非常に役に立ちました(櫻田氏)、留学前は人と反対のことを言ったりすることに少々戸惑いを感じたこともありましたが、留学で変わりました(冨田氏)、相手の文化的背景から意見を推察および考察できるようになりました(松本氏)

国際的なネットワークは財産
世界中から集まる優秀な仲間と勉強できたことは貴重な経験です(手嶋氏)、国内外を問わず多くの友人ができました(中谷氏)

MBA留学はキャリアに直結
常に経営という視点で会社の動きをみるように。自分とともに周りの人も成長していけるかどうかというところに意識が働くようになりました(今里氏)、MBAの勉強自体、卒業後の仕事に役立っています(手嶋氏)

英国留学後はどのように就職活動をしましたか?
帰国後の就職・転職にはエージェントをフル活用
途中でキャリアチェンジをしているので、某商社で1年半派遣社員として経験を積み、留学で希望分野を勉強してスキルアップを目指しました。転職活動はエージェントにこの会社で働きたいと希望を知らせました(櫻田氏)、何社かのエージェントに帰国報告をしました(砂田氏)、留学中からエージェントに案件を紹介してもらいました(今里氏)

-転職をするには、いろいろな方法があると思いますが、信頼できる人材紹介会社またはキャリアコンサルタントを見つけて、将来のキャリアについて相談するのもひとつのよい方法だと思います(川嶋氏) 

ウェブや新聞など複数の媒体で就職活動
新卒のときは卒業後帰国してから英字新聞の求人広告をみて就職活動。帰国から就職までは1ヶ月程度。その後はヘッドハンターや元上司からの紹介です(松本氏)、帰国と同時にウェブで求人を見つけました。これだと思い、直ぐに履歴書を送りました(冨田氏)

転職によるキャリア構築方法についてお聞かせください。
転職の決め手は?
英国留学中オファーをいただきフランスで働くチャンスもありましたが、やはりカリスマ経営者の近くで働けるということで、東京で就職(今里氏)、本国の制約をうける日本法人より小規模のベンチャーのほうが、自分らしい仕事ができるかもしれないと思い、ベンチャー企業に就職(手嶋氏)、前職の英系化粧品会社は創始者の企業観に共感し、熱烈な手紙を書いて採用してもらいました。今のお仕事は人を介してお話をいただきました(富田氏)、前職(日系旅行会社)の時から自分の好きな国を観光目的にアピールできるという点で凄く恵まれた仕事だと思っていたので、機会があればと思っていました(冨田氏)、金融に入ったのは偶然でしたが、その中でいろいろなことを見たりチャレンジしたりして現在は顧客サービスという仕事に落ち着いています(松本氏)

職場内のキャリアアップについてお聞かせください。
転職にはエネルギーも必要です。想定していなかった人事の仕事も2年ほど経験もしましたが、今では糧となっています。そこでどのように精一杯頑張れるかが重要だと思います(中谷氏)

採用の立場からみてどのような人材を採用したいと思いますか?
人間力ある人材が必要とされている
新卒・既卒を含め最終選考の段階でこれまで200名の志願者と面接しました。やはり目にやる気があるかどうかあらわれます。一生懸命取り組む姿勢が大事です(手嶋氏)

今後のキャリアプランや目標をお聞かせください。
与えられた仕事を120%質の高い仕事をすること(砂田氏)、キャリアの最終的な目標・終着点はまだ見えていませんが、自身がステップアップしてくれば自然と目の前が開けてくると感じています。Step1が終わりに近づいてくると自然とStep2に興味をもつ、といった具合です。常に興味ある仕事をし、自身が成長していければよいと思っています(松本氏)、社会的に意義のある仕事でできるだけ大きな功績を組織として残したいという思いがあります(手嶋氏)、理論(アカデミア)と実践の両面からさらにスキルと経験を積んで、Policy Maker(政策担当者)としての実力を高めていきたいと思います(中谷氏)

帰国者へのメッセージをお聞かせください。
ビジネスやマーケティングを学んだ方はキャリアアップ頑張って下さい。お金直結型ではない専門の方は、就職場所、仕事内容、収入、ネームバリュー全てが適う就職口という視点ではなく、直感や縁を信じて選んでいけばよいと思います(砂田氏)、帰国して次働くところが決まっている人、決まっていない人がいると思いますが、あせらずじっくり考える期間をとっても大丈夫かなと思います。第一歩はキャリアに磨きをかける上で非常に重要だと思います。留学といっても目的も様々で一概には言えませんが、学んだことを2割活かせるような場で働くことがいいのかと感じています(今里氏)、「どのような仕事についたらいいのか?」は人それぞれの価値観の中で、人生のなかで表現していきたいことをたな卸しして絞り込めばいいのではないでしょうか。アンテナを張っていれば、引っかかってくると思います。強く願うことは、ツキの引きを呼びます(富田氏)、現在の世界の変化のスピードは非常に速く、企業の選択に当たっては、今の自分が最もやりたいことかどうか、今の自分にとって最も重要なopportunityを提供してくれるかどうか、ということを最大の価値観として、より可能性が高い職場を選択するしかないのではないかという気がしています(中谷氏)


パネリスト略歴
<東京>

松本 陽子 氏
1994年レディング大学(国際関係論専攻)卒業後、英系の金融会社で証券取引業務を経験。再度修士号取得のためレディング大学へ。帰国後、日系の資産運用会社で2年勤務ののち、1999年から米系資産運用会社で顧客サービスに携わる。
冨田 由利子 氏
日系の旅行代理店でウェブコンテンツデザイナーとして勤務ののち、ブライトン大学ツーリズムマネジメントを学ぶため大学院留学。帰国後、英国政府観光庁に就職。
中谷 恵一 氏
大学卒業後、日本の政府系金融機関に就職。社会人7年目となる2002年、キャリアアップのためLSEに留学、経済学修士号取得。帰国後、南米諸国のカントリーリスクを審査するエコノミスト職を経て、現在はブラジル向け融資など担当。
手嶋 進 氏
1988年大学卒業後、外資系コンサルティングファームで5年間、業務プロセス設計、システム開発、プロジェクト管理に携わる。1993年から2年間、ロンドンビジネススクールにMBA留学。帰国後は日系ベンチャー企業に経営幹部として参画。2004年からデジタルフォレストの副社長に。
櫻田 靖子 氏
2002年Cass Business School(ロンドン・シティ大学)に留学。物流・貿易・ファイナンス修士課程で学ぶ。2003年仏系化粧品会社に。化粧品製造ロジスティクスならびに商品ロジスティクスの管理業務に携わる。2007年よりLVMHウォッチ・ジュエリー・ジャパンで時計のASS管理部のマネージングを担当。
<大阪>
今里 英一郎 氏
ダラムビジネススクールで2002年にMBA取得。帰国後、日系の自動車メーカーの企画オフィスで某スポーツカーの企画に携わる。現在村田製作所で事業関連のアライアンス業務など担当。
砂田 有紀 氏
大学卒業後、米系テレビ局に就職。2002年ロイヤルホロウェイの修士課程で映像制作を学ぶ。卒業後、外資系総合広告代理店で、テレビからインターネットまでメディア・コミュニケーションプランの構築に携わる。
富田 美貴 氏 
大学時代の夏、英国のサマースクールに参加。英系化粧品会社で化粧品の店頭セールスプロモーション立案などに携わる。現在BBCワールドでは国内のマーケティング活動全般担当。

(2007年11月24日更新)

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